コミュニケーションは言葉だけじゃない!ドラムサークルから学ぶ言葉以外のコミュニケーション

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「ドラムサークル」というのをご存知ですか?

参加者が輪(サークル)になって座り、それぞれが太鼓(手で叩くタイプの世界のドラム)や打楽器を用い、その場でしか生まれないリズムを共有し、音楽を作り上げる、というアクティビティです。

でも、ドラムを場に並べて「さあどうぞ!」と言われても、なかなかうまくいかない可能性が高いですね。

その場をガイドしたり、指揮をしたり、サポートする案内役が必要です。

その案内役が「ドラムサークルファシリテーター」と呼ばれます。

私はそのドラムサークルファシリテーターをしています。

 

「ファシリテートとは、物事を容易、簡単にすること。ドラムサークルのファシリテーターは、みんなが緊張やプレッシャーから解放されて気持ちよく楽しくなるように参加者をガイドし、リズムコミュニケーションによりそれぞれの個性の発揮と全体の調和を生み出せるよう、ボディランゲージを使って手助けします。」(*1)

有名な研究によるとコミュニケーションにおいて、言語が占める割合は7%(*2)と言われています。また別の研究によると言語がコミュニケーションに果たす役割は3割程度で、残りが非言語のメッセージだそうです。(*3)

 

ドラムサークルにおいて、参加者がリズムを使ってコミュニケーションして行くときは、ほとんど非言語で行われます。

言語だけでは生み出しにくい一体感や調和を強く感じることができたり、その人の意図や感情、相手を思いやる気持ちなどが受け取る人だけでなく、見ている人にまで伝わったりします。

そして発信した人も、周りから自分があるがままに受容されたり、祝福されたりするのを体感します。

非言語、しかも声も使わないけれど、確実に伝わることはたくさんあることを、ドラムサークルでは体感し、納得することができるのです。

そして、そもそもコミュニケーションを取るときに必要なことはなんなのか?ということが見えてきます。

例えば「営業スマイル」を向けられたときや、気持ちのこもっていなさそうな「ありがとう」や「すみません」と言われた時、「ああ、本当はそうは思っていないのでは?」と思ったことはありませんか?

私たちにはそういうセンサーがついていて、相手の表情や体の動きで様々なことを読み取ろうとしてしまうのです。

 

大切なことはとてもシンプルです。言語の部分(話の内容や伝え方など)はもちろんですが、非言語の部分(アイコンタクトや表情など)も、気をつけて磨いていくことができるスキルですが、まずはこれを伝えたい、というコアになるものがしっかりあること、ではないでしょうか。

 

またコミュニケーションは常に双方向のやり取りでもあります。発信する側と受け取る側があって、成立しますし、その立場は交互に入れ替わったりしますね。受け取る側も同じように、相手の伝えたいことをしっかり受け取れるように、よく聞く必要がありますし、同じように非言語のメッセージで「受け取っていますよ」と伝えることが互いに気持ち良い、円滑なコミュニケーションにつながります。

面接練習などをされた際に動画に撮り、音声をオフにして再生してみると、自分の非言語のコミュニケーションの特徴が見えてくるかもしれません。

 

ドラムサークルを使った「アクティブセミナー」では、リズムを使い、楽しみながら、こういった非言語のコミュニケーションについてワークしたり、気づきを促したりできる研修も行なっています。

 

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(*1)DCFA (ドラムサークルファシリテーター協会HPより)
(*2)「メラビアンの法則」
(*3)カール・ロジャースの研究

 

<執筆>
みのうら やすよ
(ドラムサークルファシリテーター)

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